And Q.

思ったことを書きます

コミティア147出た

2月25日に開催されたコミティア147にサークル参加しました。

前回の146も参加したんですけど、その時は特に新しいもの作れずで、足を運んでいただいた方々には申し訳ない思いでいっぱいでした。

という悔しさを滲ませつつ今回は「エゾクロテンステッカー」を作って持って行きました。

エゾクロテン、というかテンという動物に出会ったのは……何年前だったか覚えてないんですけど、国立科学博物館の日本館でした。

https://shinkan.kahaku.go.jp/floor/n-2f-s_jp.html

↑のリンク先の「雪を味方に生きる」にいます

北海道に20年住んでいたのに(エゾクロ)テンなんて名前聞いたこともなくて、こんな可愛い生き物を知らずに生きてきたなんて……と当時は愕然としたものです。

惚れ込みすぎた結果ルーアンドクーのおともだち兼ライバルとしてテンちゃんも生まれ、ラクエスクワールドの賑やかキャラとして定着してくれました。

そんなエゾクロテンとテンちゃんが、スマホに穴開けて顔出してたらカワイイな…と考えて作ったのが今回のステッカーです。

自分がスマホにつけたくて作ったので、サイズは割と小さめ。貼ったところはこんな感じです。

ステッカー単品で頒布するのではなく、台紙も作っていい感じに陳列したい!と思ったので、ミニカードに入れて封入。

でもって、ただ台紙に乗せるだけだと芸がないかな……と思い立ち、裏面に「テンちゃんズが開けた穴」を配置。

穴を覗き込むとQRコードがあって、ちょっとした小話が読めるようになってます。

この小話を書くにあたっても、どんな話にしようかとか、読んだ人に何を感じて欲しいかとか、何を伝えたいのかとか、色々と試行錯誤しながら話を練っています。

このブログの「続きを読む」に前半だけ載せるので、もし全部読みた〜いと感じてくれた方、単純にステッカー欲しい〜!って方は、ぜひBOOTHをご利用ください。

rooandqoo.booth.pm

ここ数年は何か作る、というのがあんまりできていなかったので、今回の出展を通して、「作る」という行為そのものの原点みたいなものに立ち返ることができたかな、と感じました。

そしてスペース上の既刊のなさ、寂しさがえげつなかったので、マジで本出したい。ゲームの誘惑に負けないように頑張ります。


「なあなあ、妖精っていると思う?」

腐れ縁の幼馴染との定例飲み会が始まること1時間。こいつの口から仕事と恋愛以外の話題提供がなされることに驚きを隠せずにいると、こちらの返答を待たずにこう続けてきた。

「今年入社した新卒のひとりがさ、大学のときに"妖精つき"だったって自己紹介してたんだよ」

妖精。

古来より存在し、気まぐれに現れては人の夢を叶えるという、不思議な生き物。

"妖精つき"は、そんなラッキーな人たちのこと。

というのは小学生でも知っている教科書通りの説明だが、すべての人間が妖精に会えるわけではない。

無論、俺もそのうちのひとりだ。

「……へえ。でも、お前は自分の目で見たことしか信じないんじゃなかったのか?」

だからこそ、その存在を信じない人も一定いるのが現実だ。 数千年前に存在していたとされる、歴史上の人物が本当にいたのかどうか、って議論と似たような話かもしれない。

「いやあ、そうなんだけどさ。そいつの話が結構面白くて、ウソついてるようには聞こえないんだよ」

ちなみに、俺はというと——

「お前のじいちゃんの話も半分疑ってたけど、こうなるといよいよ本当にいるんじゃないか?って気になってきたんだよ」

祖父は妖精つきだったらしく、俺が小さかった頃は妖精とどんな暮らしをしたのか聞かせてくれたものだった。

小さい頃に親族から聞く話なんて簡単に信じてしまうもので、それから20年近くが経っても、俺は妖精の存在を信じている。

「久しぶりに聞かせてくれよ。例の妖精の話」

……はあ。

「いいけど、最後に聞いてからしばらく経つし、うろ覚えな話になるぞ」

待ってましたとばかりに俺を見つめるその目は、小学生の時分のそれと全く変わらない。

期待に応えられるかわからないが、精一杯思い出してみよう……。