2023年の2月、Twitterでとある商品の広告を見かけた。
その時、僕は思った。
「ファイレクシア、って、なんか見たことある文字列だなぁ……」
2001年頃、小学校高学年の時、地元の同級生は遊戯王OCGかマジック・ザ・ギャザリングで遊んでいた。
遊戯王は言わずもがなジャンプの連載の影響、マジック・ザ・ギャザリングはコロコロコミックの連載の影響だ。
僕は「遊戯王は子供のゲーム。イケてる小学生はマジックでしょ」とか言いながら親に小遣いをせびり、インベイジョンのパックを月に1回程度買っている、そういう小学生だったのだ。
そう、「ファイレクシア」は、当時のマジック・ザ・ギャザリング(長いので、以下MTG)のストーリー中で世界を脅かす悪の組織だったのだ。
正直、当時の僕はMTGに背景ストーリーがあることをなんとなくしかわかっていなかった。 ウルザとかいうおじいちゃんがいて、なんか正義サイドと悪サイドがいるっぽいということ、「オデッセイ」というセットから新しいストーリーが始まったので、なんとなくファイレクシアはいなくなったということ、「合同勝利」というカードがなんかロマンっぽいなということ、そんな程度の知識だ。
中学生になる頃には、自分も周りも誰もMTGをやらなくなり、何百枚とコツコツ集めたカードは実家の押入れに仕舞われ、上京した後でひっそりと親に処分されてしまっていた。
そんな「ファイレクシア」が、20年の時を超えて僕の目の前に現れた。 広告の中心にいる異形の存在が気になってちょっと調べてみると、ファイレクシアは10年前に復活していて、どうやら再び色々な世界を襲撃しようとしているらしかった。
そこで、35年続いている「マジック・ザ・ギャザリング」というカードゲームには、そのゲームの歴史とともに膨大なストーリーが紡がれているということを知った。
「ストーリー、気になる……」そこからは早かった。 令和というのは素晴らしいもので、Youtubeを検索するとすぐストーリーをまとめてくれているチャンネルが見つかる。
↑こちらのcoyoさんのチャンネル、ほぼ全セットのストーリーを解説してくれていて、無限に時間が溶かせるのでオススメです!!!
20年前になんとなくしか理解していなかったストーリーも今なら理解できる。 あのカードやこのカードは、この場面を描いていたのか!という感動と、そこから20年経ってもまだその息吹が息づいていることに大変感動し、すっかり虜になってしまった。
(ちなみに最新セットはアベンジャーズ的な展開で色んな世界vsファイレクシアの戦争が勃発してて、すごいです)
……という話をMTGプレイヤーの友人にしたら、カード1枚も持ってなくても遊べるフォーマットで遊ばせてもらった。
MTGのシールド戦やった🎴 pic.twitter.com/kBpHCk2Lbh
— Rooq (@RooandQoo) 2023年4月27日
デッキ組んだりはちょっとハードル高すぎなので、今後もちまちま遊べる趣味として、ストーリーをつまみ食いしながらリミテで遊んでいこうと思った。