『リファクタリング・ウェットウェア 達人プログラマーの思考法と学習法』
を読みました。
・なぜこの本を手に取ったか
ここ最近、『僕もエンジニアの端くれ、プログラミング言語の知識だけじゃなくて教養的なものも身につけたいなー、なんかいい本ないかな。』と思っていました。
そんな折、#galore01 で僕とといくんに濃厚なVimの話をしてくださった@kana1さんが、「これは若いうちに読んだ方がいい」といって勧めてくださったのがこの本と『達人プログラマー』でした。
先日新宿の大きい本屋に給料と図書カードを握り締めて「ようし今日は本を買うぞ」と突撃し、こっちの方がちょっと安い、という理由で購入に至りました。
しかし本の中で"達人プログラマーを読みましたか?そうでなければ、今すぐ本屋に行って一冊買ってきてください。さあ。"と書いてあったので今すぐ本屋に行かねばなりません。
今日は閉まってるんで明日で勘弁してください。
・ドレイファスモデル
『達人プログラマー』の『達人』とはなんぞや。
この本ではドレイファスモデルという概念を使って、ものごとのスキルレベルについて、初心者から達人までの段階と、それぞれの段階はどういうレベルを差すか、を説明しています。
自分が今どの域に達しているのか、尊敬している先輩達はどうか。そこまでの距離は?辿り着くにはどうすればいいか?
そんなお話です。これはプログラマーとしての能力だけじゃなくて、僕が大好きな某ゲームにも適用できそうだなーと読んでいてとても納得できました。
なんだか地図を与えられた気分です。早くステップアップしたいなあ。気持ちだけはやっても仕方ないのでのんびり頑張っていきましょう。
・脳の構造/アタマをデバッグ
我々ヒトの脳みそは左脳と右脳があります。人によって左脳タイプだったり右脳タイプだったり、とかそういう話は結構昔にテレビで流行りましたね。
その、右脳と左脳が、お互いにどういう役割を持っていて、普段どう動いてるとか、どう動かすと脳にいい、といったことも書いてあります。
"脳みそを改造しましょう。"読んだだけで改造された気になってしまいます。改造するのは自分なんですけどね。
常に、脳に新しい刺激を与えよう。
なるほど、退屈で、毎日同じようなことをしてばっかりでは脳みそは飽きてしまうのか。
そういうわけで、知らない土地を歩いたり、普段あまり飲まないものなんかを飲んでみたりしています。
特に知らない土地を歩いててわくわくする感じを「ここどこ感」と名付けて遊んでます。下北沢とはどこじゃ。マジスパはどこじゃ。
・経験値を貯めよう
経験を積むことは非常に大事です。RPGを好き好んでプレーする人たちはよくわかってると思います。
"レベルを上げて物理で殴ればいい"まさにこれです。問題に直結した時、レベルが高いひとは特に策を練らなくても、魔法をちまちま撃たなくても、経験から出る力から、物理攻撃でなんとかしちゃうんですよね。
音ゲーだってそうです。諦めずに練習すれば上手くなるんです。
だからといって闇雲に数をこなすだけじゃだめで、ちゃんと『考えながら』やることが大事なんですよね。
何がダメで失敗したのか。
失敗をしないためにはどうすればいいのか。
これの繰り返しでレベルは上がっていくはずです。
"もっと上手くプログラムが書けるようになりたいですか?それでは毎日コーディングしましょう"
はい。
・感想
上に述べたようなことが、もりもり書いてあります。
他にも演習問題のような(といっても学校の授業でだされるような面倒なものではないです、というよりこれを面倒と感じちゃったら本末転倒ですよね)ものもたくさんあって、早速明日から実行してみたい!しよう!といえるようなモノがいくつも紹介されています。
僕が尊敬する人たちがどうやって物事を考えて、整理して、それを元にどういう風に動いているのか、その秘密がちょっとだけわかったような気がしました。
達人になるぞ!
リファクタリング・ウェットウェア ―達人プログラマーの思考法と学習法
- 作者: Andy Hunt,武舎広幸,武舎るみ
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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