And Q.

思ったことを書きます

Crimson Raincoat

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rooandqoo.com

去る8/11金曜日、コミックマーケット92の1日目にて、僕が主宰するサークル「ラクエスク」から音楽CDがリリースされました。 タイトルは「Crimson Raincoat(クリムゾンレインコート)」。 ふしぎな力で雨が止まなくなってしまったルーアンドクーの住む世界。 変わってしまった日常の中で交錯するふたりの気持ちを描くお話に音楽をつけた、サントラみたいなアルバムとなっています。

コミケからずいぶん時間が経ってしまいましたが、このCDについて色々書きます。 今回はかなり自分の考えが詰まってるので、製作者の考えとか見るのが苦手な方はスルーしてください。 興味のある方はクロスフェードを聞きながら(CDをお持ちの方はそちらをぜひ)、続きを読むを押してくださいませ。

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オリジナルアニメーション「ストラとスフィア」

僕が所属してるサークルに「瓶底眼鏡女子同盟」っていうのがあって、よくわかんないサークルなんですけど、このよくわかんないサークルの名義で「Stratosphere」ってイベントを年に数回やってるんですよ。 俗にいうクラブイベントで、1日中トランスが流れる僕にとっては非常に素敵なイベントなんですが、ある時瓶底眼鏡女子同盟のボスが「ストラトスフィアって……ストラとスフィアだよね」って言い出したんですよ。 何言ってるかわからないと思うんですが、僕もよくわかりませんでした。

要は、

  • ストラちゃんとスフィアちゃんっていう女の子がいて
  • 宇宙的な出会いを果たすお話があって
  • それはもうアニメだよね

ということらしいんですね。

というわけで、「Stratosphereがアニメ化します」というホラを、今年のエイプリルフールにつきました。

strtsphr.net

イベントが掲げる「宇宙にいちばん近い場所へ」というフレーズはそのままに、世界設定やストーリーを組んで、キャラクターをデザインしてもらって、テーマソングを作って……流石に本当にアニメにするパワーはないから、テーマソングのCDはつくろう、そんな感じで動いた企画です。

お話やキャラの設定はDJ Noriken先生と一緒に考えたんですが、二人とも女の子同士がキャッキャするの好きなんで自然とそうなりました。 ストラとスフィアはなぜ出会うに至ったのか?呪いとは何か?ストラは宇宙へ飛び出せるのか?とこの先色々展開できそうで良いですよね。良いですよね?

キャラクターデザインは葉月ナツさん。透明感のある魅力的な女の子を描かれる方で、コンセプトにも合いそう!と思いお願いしました。案の定仕上がりも最高でした……。

作中に「宇宙エレベーター」が出てくるんですが、ここでStratosphereのグラフィックデザインを毎度バシッとやってくださる朝倉さんの冴え渡るメカデザインがドカンと登場。 アニメのCGということで絶妙にファンタジックなデザインで宇宙エレベーターをつくっていただきました。 イラストとのマッチ度も非常に高く、印象的なジャケットに仕上がったんじゃないかと思います。

前置きが長くなりましたが、テーマソングのCDが春M3で出ます。タイトルは「スターゲイザー」です。聞いてね。

曲について簡単にお話させていただきますので、ぜひクロスフェード聞きながら読んでください。

まずは作曲DJ Norikenさん、トランスのイベントのアニメ化なのでトランスチックなアニメソングを、という感じで出てきたのが当楽曲。 しっかりと曲全体はトランスしつつ、キャッチーなサビ、エモいギター、泣けるCメロと三拍子も四拍子も揃ってて驚きました。 変な言い方ですが、トランスの可能性を感じました……。

そして作詞はラクエスクでもお世話になりっぱなしのstereoberryさん。あらすじや世界観を美しい歌詞に落とし込んでくださいました。 当然CDには歌詞を収録しておりますが、折角なので↑のデモで聞けるワンコーラスの歌詞を置いておきますね。

長く伸びた影法師ふたつ
夜の気配 少しずつ近づくほどに
胸の奥 さざなみが広がる

寂しい空 見上げて描いた
遠い未来が すぐそばで掴めることに気づいたよ
たどり着く時が来る

世界を見下ろしてどこまで高く飛べるのかな? 
いま 確かめて

夢見るfeeling 想いを今解き放つ この宇宙の彼方まで
いつか君と見たあの景色まで 手を伸ばせば届きそう
きっと僕らが描く軌跡は 流星のような速さで
長い旅路を駆け抜けて行く ああ 煌めく風のように

良すぎる。

そしてボーカルはYUC'eさん。ボーカル選びは非常に難航しましたが、作曲であるのりけんさんの一声でお願いするに至りました。 企画全体が持つ宇宙のイメージを的確に表現していただけて、大変嬉しかったです。 三者誰が欠けてもこの世界観は成り立たなかったと思います。

そしてリミックス。 CDにするにあたって、何人かリミックスをお願いしよう、というのは企画の走りから決まっていまして、あれこれ議論を重ねて「この人のリミックスを聞いてみたい」と強く思った方々にお願いするに至りました。 一人ずつ紹介させていただきます。

まずKO3さん。 アニメに対する造詣が深く、昨年リリースされた自身のアルバムにも宇宙モチーフがふんだんに用いられていたことから、今作のイメージにピッタリだろう、ということでお願いしました。 神秘的な宇宙空間を感じられる、透明感と浮遊感が非常に心地よいハードコアに仕上げていただきました。

次にHommarjuさん。 昨年開催された同人音楽イベント「APOLLO」のアンセム楽曲を担当されており、そのリミックスをのりけんさんが行ったことから、「逆のパターンを頼みたい」というたっての希望でお願いしました。 いい意味で何をしてくるかわからない方なのでワクワクドキドキしながら完成を待っていましたが、完全に想像の斜め上をいかれましたね。脱帽です。

DJ Sharpmarkerさん。 多様なアレンジワークで華麗な活躍を見せている正体不明のアーティストで、連絡先を見つけるのも一苦労でしたが、なんとかお声がけできました。 仕上がりも抜群の安定感でした。いつかお会いして乾杯したいものです。

Junkさん。 「宇宙」で「トランス」と言ったらこの人を呼ばないわけにはいきません。 原曲の雰囲気はそのままに、さらにコズミックに仕上げていただきました。 Junkさんの曲に対しては語彙がなくなるのであんまり気の利いたことが言えないんですが、ホントに最高です。ありがとうございます。

yuigotさん。 瓶底眼鏡女子同盟のボスの希望でお声がけさせていただきました。 他のリミキサーとは毛色が異なり、キュートで楽しい楽曲に仕上がっています。 デモではお聞かせできませんでしたが、後半〜曲の締めの展開が非常に僕好みです。是非聞いてほしいです。

== という感じで、春M3の瓶底眼鏡女子同盟はエイプリルフール!からの一部本当、という一作がリリースとなります。 サークススペースは【A-14ab】。いつも通り、のりけんさん主宰のSKETCH UP! Rec.と合同です。 そちらでも新譜があるみたいなので、是非是非 @noriken をチェックしてみてくださいね。

微妙に話は逸れますが、当日は6/10開催予定の次回Stratosphereのフライヤーも配布する予定です。 誰が出るのか?はまた後でのお楽しみということで、スターゲイザーともどもどうぞよろしくお願いします。